中年主婦の道楽な日々


by 鬼灯 (きちょう) ~ funka_omi~
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雪と氷の街で心が温かくなる物語

4/1、渋谷BUNKAMURAで、映画『ホルテンさんのはじめての冒険』を観ました。
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official site
http://www.horten-san.jp/
監督・脚本:ベント・ハーメル
2008 ノルウェー

ホルテンさんが出くわした身の回りのちょっとした”事件”たちは、「冒険」といえるほど大袈裟な出来事じゃなかったけれど。
日常の生活のなかで、それらのことに気づくか気づかないかの違いなんですよね。

きっとホルテンさんは、40年以上も生真面目に仕事ばかりしていて、自身のまわりに起きていることに目を向けることが無かったのかもしれません。
住み慣れた街の凍った坂を人々が滑り落ちていくのも、もしかしたら初めてみたのかも。
なんといっても彼は、翌日の仕事に備えて早い時間にベッドにいたのでしょうからw

ささやかな事件たちが彼に、今日が昨日と同じだったからといって、明日が今日と同じとは限らないと教えてくれていたように思えます。
定年退職したこれからは、仕事仕事の毎日とは違う日々があるのだと。
自分の気持ちしだいで、どんな日常もありえるんだよ、と。


終わった日常を引きずるよりも、他人の人生を自分のことのように語るよりも、先に進んで自分なりの日々を自分の足で歩いていく方がずっといいものね。

飛べなかったスキージャンプを飛んで、退職してからも着ていた制服を脱いで、新たな一歩を踏み出したホルテンさんの笑顔は素敵でした。

穏やかで押し付けがましくなく、じんわりと観る人の心に沁みる素晴らしい映画だと思います。
何度でも観たい映画です。

冒頭と最後、360度見渡す限りの雪と鉄道の映像が、とても印象的で忘れられません。
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by gin_no_tsuki | 2009-04-05 15:09 | 映画