中年主婦の道楽な日々


by 鬼灯 (きちょう) ~ funka_omi~
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ブラッドベリ『塵よりよみがえり』読了

c0192865_19345399.jpg先日すぐにでも読み終えるようなことを書いておきながら(7/15『押入れ図書』)、結局その後つづきを読んでおらず、本日やっと読了しました。

章を追うごとにどんどんその奇怪な世界に引き込まれていき、夢中になって読んでいました。
亡霊や怪物や、なんかよくわからないけど「生きていないけれど生きている」モノたちが織り成す様々なお話です。
彼らの愉快なドタバタパーティのシーンでは坂田靖子さんの漫画を想像し、彼らの存在のはかなさや人間からの迫害に逃げ惑うシーンでは萩尾望都さんの「ポーの一族」や「妖精狩り」を思い出し、拾われた捨て子(唯一の人間の子)が彼らのもとを去り人間世界へ戻っていくところでは、「リデル」を思い出して切なく心が痛くなったりしました。

本来、恐怖の対象であるはずの幽霊やバケモノたちが優しく愛らしい存在として描かれており、遠い昔になってしまった私の子ども時代を郷愁とともによみがえらせてくれました。

「あとがき」を読んで、もともとは「チャールズ・アダムス」の絵とともに出版される計画だったと知り、なるほど!と合点がいきました。
「アダムス・ファミリー」のイメージと、ぴったり同じだったんですよね!
残念ながら計画は頓挫し、この小説がアダムス氏の絵を表紙にして出版された時、すでにアダムス氏は”彼ら”の世界の住人になっていたのだそうです。

いつか、そう遠くない未来に、ブラッドベリ氏も久遠の世界の住人となることでしょうし(失礼?w)、できれば私もその仲間入りして、狂騒的パーティに参加させてもらいたいものですwww

塵よりよみがえり (河出文庫)

レイ・ブラッドベリ / 河出書房新社

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さて、次なる「押入れ図書」は、どれにしようかな。
『ブルーノ・シュルツ』を読んでみましょうか060.gif
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by gin_no_tsuki | 2009-07-23 19:41 |