中年主婦の道楽な日々


by 鬼灯 (きちょう) ~ funka_omi~
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

『超生命ヴァイトン』 E.F.ラッセル /HPB

『超生命ヴァイトン』 E.F.ラッセル HPB 3064
c0192865_13240910.jpg
数年前に古書店で購入した本です。
押し入れから引っ張り出し、ひと月かかって先週読み終わりました。
真ん中くらいまでは一気に読み進んだのだけど、後半失速。。
最後20ページくらい残して放置、やっと読み終えたといったところです。

世界的権威の科学者たちが次々と謎の死をとげていく。
病死、自殺、事故。原因はさまざまなのだけど、何かがおかしい。
一見無関係に思えた彼らの死に、ある共通項がみつかる。
それは空中高く生息する「超生命体」の存在。
人類は、青い発光体ヴァイトンの「家畜」だったのだ。

うわー!これぜったい面白いわ!!
って設定でしょ?w
もちろん面白かったのだけど。
昔のSFだから、テレビ電話だの真空管だの「当時想像した未来」が現代に追いついてないのは仕方ないので置いといて、そんなことは問題じゃないのです。

一般人だったはずの主人公が、なぜか知力体力に優れたヒーローだったのもアメリカ的だと思えば我慢できるし、周囲ではヴァイトンに襲われてどんどん人が死んでいくのに主人公だけは絶対襲われないというご都合主義なのも、まあよくあることとしても。

アジアはしょうもない国々で、やっぱりアメリカが世界の(ていうか人類の?)リーダーで正義という物語の進行に辟易したのです。
第二次世界大戦が終わってからまだ20年のころに出版された小説ですから、そんなものなのかもしれませんが。
ヴァイトンに操られた日本が原爆を投下してアメリカの各都市を破壊していくあたりは、読んでいて気持ちが沈んでいきます。008.gif

「いいかげんにしてよね!」
と思わず、作者に突っ込みたくなったのは、私が日本人だからなのでしょうか。
そんなわけで、大団円のラストにも気持ちはスカっとしませんでした。。(´・ω・`)


それはともかく、私はHPBの装丁が好きです。
新書より少し丈長なサイズも、天地小口に色がついているのも好きです。

自宅の本棚にHPBが並んでいたら嬉しいでしょうね~016.gif
(まだ並べるほど冊数がありませんw いつか…)






by gin_no_tsuki | 2014-06-16 13:42 |